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ピンク・サーマル上昇中 [おとぎの国のハングライダー]

 出典: 雪室俊一原作、たかなし・しずえ『おはよう!スパンク』第4巻

 少女漫画です。主人公の森村愛子は、「元気なんだけど、おセンチなところもある」(註1)女の子だそうだ。さて、4巻で高校生になった愛子は、塚原君という男と同じクラスになる。この塚原君、実は空を飛ぶことにあこがれている。それだけではない。なんとこの男、その夢をかなえるために自宅でハングを建造していたりする。しかも、自分の部屋で。




・・・アツイ、アツイよ、塚原くん! でも、他に場所なかったのか? 自宅でやるにせよ、せめて庭でやるとか。

 そもそも、この部屋、ハングを全開にできるなんて、いったい何畳あるんだろう。気になったので、考察してみた。
 まず、このハングがどれほどの大きさなのかが問題だ。それが分かりそうなシーンを探してみたら、おあつらえ向きなのが見つかった。227ページの2コマ目だ。ここでは、塚原くんの身長が約9mm、ハングの翼長が29mmとなっている。また、本人の申告によると彼の身長は177cm(11ページ)なので、ハングの翼長は約5.7mとなる。ここで、このハングは正方形の部屋の中にぴったり収まっていると仮定し、またベッドの幅を1mとする。すると、正方形の1辺は6.7mとなり、部屋の広さは44.89平方mとなる。つまり、約28畳・・・・・・。どこのお坊ちゃんだ、塚原?

 えーと、その後いろいろあって、塚原くんのグライダーは完成し、ついに初飛びの日を迎える。少女漫画的には、この「いろいろ」の部分がメインなんだろうが、省略。とにかく、塚原くんは見事初飛びに成功。愛子ら地上の仲間たちが彼のグライダーを走って追いかけていく、という感動的な場面で話は終わる。






 しかし、素直に感動してばかりもいられない。上述のとおり、このハングの翼長は5.7mである。これはどう考えても小さすぎる。60kgある塚原くんの体重を支えられるとは、とうてい思えない。そして、この初飛びのエピソードの後、2度と塚原くんは登場しない。いや、まさかとは思うが、でも、やっぱり・・・・・・。合掌。

 最後にもう1度、上の2枚の図を見てほしい。どう見ても、グライダーの形が変わっているではないか。これは、いったいどういうことだろう・・・・・・あっ、そうか。「なるほど、可変翼ってわけですね!」


(註1) 
3巻のキャラクター紹介より。「おセンチ」って・・・・・・時代の違いを感じる(本作の連載開始は1978年)。


参考サイト:
「おはよう!スパンク」について(けっこうデータが充実している)


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コメント 1

duznamak

計算ミスってました。44.89平方メートルは、約27畳です。ごめんなさい。

ちなみに、これは畳のサイズを3尺×6尺とした場合。江戸間(2尺9寸×5尺8寸)の場合は約29畳、京間(3尺1寸5分×6尺3寸)の場合は約24.6畳になります。
by duznamak (2006-11-25 09:25) 

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