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ともに銀河の海に散ろう [SFガジェット]

 昨日一昨日に続いて、3夜連続で笑える超光速航法ネタ。



ワープ航法(波動エンジン)
 搭載艦艇:宇宙戦艦ヤマト
 出典:『宇宙戦艦ヤマト』

 もっとも有名な超光速航法であり、またその代名詞でもある「ワープ」。そして、日本でワープと言えば、「ヤマト」をおいて他にないだろう(アメリカ人にとっては、『スタートレック』の「エンタープライズ」なんだろうけど。ちなみに、この両者のワープは、原理が異なる)。僕も子どもの頃に再放送の『ヤマト』を観ていたのだが、ワープのシーンは強く印象に残っている。
 さて、このヤマトのワープだが、その原理は、(SF的に見て)特におかしなものではない。では、何が変かと言うと、演出が変。なんせ、ワープに突入すると、(特に森雪さんの)服がいずこかに消えるのだ。通常航行に戻ると、服も戻る。どんな理屈で? 知らんですよ、そんなもん・・・・・・。
 しかも、このワープ、タイミングが少しでもズレると、宇宙全体が吹っ飛ぶかもしれないらしい。恐ろしすぎる。その上、タイミング合わせは手動。航海班長・島大介くんのボタンを押すのが早すぎても、遅すぎても、この世のすべてが終わるのだ。ガミラス帝国の皆さんは、あまりヤマトを追い詰めすぎないほうが良いと思うのだが・・・・・・。



ギデオン航法
 搭載艦艇:大天使級急使船
 出典:ダン・シモンズ『エンディミオン(上)』

 大天使級は、「急使船」の名に恥じない性能を持っている。ものすごく速いのだ。なんせ、既知の宇宙のどんな場所にでも、たった1日で到着する。しかし、高性能の反面、致命的な欠点も抱えている。 ―― 以上、説明終わり。
 えっ、どんな欠点なのか説明しろ、って? いや、だから、上に書いた通りですってば・・・・・・。「致命的」なんですよ、「致命的」。死ぬんですよ。猛烈な加速に伴う超絶的Gによって、乗ってる人はペシャンコに潰れてしまうのです。「タンパク質ペーストの極薄の層」(71ページ)になって、シートにこびりついてしまうのです。大天使級急使船は、超光速航法を使うたびに乗組員が全滅する宇宙船なのです。
 ただ、この世界には「聖十字架」というものがあって、その力で生き返ることができます。星間飛行のたびに、圧死しては復活する宇宙飛行士たち・・・・・・勇気ある彼らに賞賛を! たとえ生き返ると分かっていても、こんな死に方を経験するのは絶対に嫌だなぁ・・・。


 (次回に続く・・・・・・明日が最終回)



エンディミオン〈上〉

エンディミオン〈上〉

  • 作者: ダン シモンズ
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2002/02
  • メディア: 文庫


エンディミオン〈下〉

エンディミオン〈下〉

  • 作者: ダン シモンズ
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2002/02
  • メディア: 文庫


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コメント 5

ask

いや〜、毎晩楽しませて貰ってます。拍手です。
で、これに刺激されて、「超光速航法に関する考察」なる一文を考えたのですが、
「それをここに書くには、タイトルしか無いので短すぎる」
という結論に、達した、ので、あります。
by ask (2007-06-27 00:19) 

からさわ

>>タイミングが少しでもズレると、宇宙全体が吹っ飛ぶ

ゲッターロボがとても人道的なロボに思えてきた
by からさわ (2007-06-27 01:16) 

duznamak

> askさん

 どもども、ありがとうございます。喜んでいただける方がいると、記事を書く側としても励みになります。


> からさわ氏

> ゲッターロボがとても人道的なロボに思えてきた

 あれはタイミングずれても、エネルギーが空になるだけだからな。しかも、許容誤差は10分の1秒と、けっこう遊びがあるんだよな。ほんと、ゲッタードラゴンは、宇宙に優しいロボですよ。
by duznamak (2007-06-27 01:44) 

ふらぎ

>超絶的Gによって、乗ってる人はペシャンコに潰れてしまう

って事は、到着後は生き返るものの
死へと至る苦痛は毎度味あわなければならないんですか?
睡眠状態にして、気がつかないままペシャンコにしてくれる
くらいの配慮はあるのでしょうか?

「生き返る」といえば村雨さんですが、
いくら不死身といっても、死ぬような苦しみ
何度も経験はしたくないですよねぇ。
by ふらぎ (2007-06-28 17:01) 

duznamak

>死へと至る苦痛は毎度味あわなければならないんですか?

 そのようです。非常に非人道的なことに、ペシャンコにされる瞬間、乗組員の意識は完全に保たれています。ちなみに、死の経験は物凄いトラウマになるらしく、たいていの人にはカウンセリングが必要なようです(そりゃそうですよね)。


>配慮はあるのでしょうか?

 3mgくらいならあると思います。加速5秒前に、コンピューターが「首尾よき復活を祈る」と言って慰めてくれるのです。
 

>「生き返る」といえば村雨さん

 5話で素晴らしきの人にパッチンパッチンされてる時とか、6話で燃えカスになった時とか、メチャクチャ痛そうでしたもんねぇ。
 他にも、3つ目妖怪に魂を喰われてしまった人とか、人類に火と知恵を授けちゃった神とか、不死身のキャラは「痛い」という言葉と結びつきがちですね。
by duznamak (2007-06-28 18:45) 

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